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カメラワークとは?映像制作に重要なカメラワークと構図の基本を解説

公開日: 2023年1月20日  更新日: 2024年2月24日

カメラワークとは?映像制作に重要なカメラワークと構図の基本を解説

動画制作においては、カメラワークの理解が重要です。カメラワークとはカメラの動かし方のことで、カメラワークによって映像が与える印象が変わります。

この記事では、カメラワークとは何か、基本的な手法と効果を解説します。さらに、被写体の配置を決めるフレーミングについても解説しますので、効果的な映像制作を検討している方は必見です。

動画制作のカメラワークの基本について

動画制作のカメラワークの基本について

動画制作においては、カメラワークについて理解することが重要です。カメラワークとは、カメラの動かし方に関する技術のことで、動かし方によって映像が与える効果が異なります。

そのため、被写体やシチュエーション、表現したい印象などに合わせた適切なカメラワークの選択が重要になります。

ここでは、動画制作の基本であるカメラワークについて、以下をご紹介します。

  • FIX (フィックス)
  • PAN (パン)/ PANNING (パンニング)
  • TILT (ティルト)
  • ZOOM (ズーム)
  • TRACK (トラック)
  • DOLLY(ドリー) 
  • SPINNING SHOT(スピンショット)
  • DUTCH ANGLE(ダッチアングル)
  • HIGH ANGLE・LOW ANGLE (ハイアングル・ローアングル)
  • FOCUS IN ・FOCUS OUT・ FOCUS PULL (フォーカスイン・フォーカスアウト・プルフォーカス)

FIX(フィックス)

FIX(フィックス)とは、カメラを三脚で固定し、動かさずに撮影する方法のことです。FIXは「固定する」という意味の英単語で、その名のとおり画面が固定されます。被写体の動きに集中しやすく、安定していて見やすい映像に仕上がります。

インタビュー映像の撮影によく使われるカメラワークで、被写体の表情や細かい動作などが見やすくなります。情報を安定して伝えられ、映像をシンプルかつ綺麗に見せられる効果があります。

FIXで撮影する際は、カメラを手持ちしての撮影では手ブレが起こる可能性があるため、三脚や壁・棚などでカメラを固定しましょう。

PAN (パン) / PANNING (パンニング)

PAN(パン)とは、カメラを固定した状態で、左右に動かして撮影する方法のことです。PANは「panoramic viewing」の略で、PANNING(パンニング)とも呼ばれます。

PANには、横に長い被写体の細部を映したり、広さを表現したりする効果があります。旅客列車や街並みなど、横長の被写体や広い景色、水平方向に動く被写体などを撮影する際におすすめです。

PANで撮影する際は、始めと終わりはゆっくり、途中は少し速めにカメラを動かすと、見やすい映像に仕上がります。

TILT (ティルト)

TILT(ティルト)は、カメラを固定した状態で、上下に動かして撮影する方法のことです。特に、カメラを下から上に動かすことをTILT UP(ティルトアップ)、上から下に動かすことをTILT DOWN(ティルトダウン)と呼びます。

TILTには、縦に長い被写体の細部を映したり、高さを表現したりする効果があります。そのため、ビルや滝、竹林のような縦長の被写体や、人物の全身を撮影したいときにおすすめです。

また、TILT UPでは徐々に広がるような動き、TILT DOWNでは下に落ちるような動きになるため、前者は希望のような前向きな気持ち、後者は暗い気持ちを表現する際にも使われます。

ZOOM (ズーム)

ZOOM(ズーム)は、カメラの位置を変えずに、焦点距離を変えながら、被写体に近づいたり遠ざかったりする撮影方法のことです。被写体に寄る動きをZOOM IN(ズームイン)、離れる動きをZOOM OUT(ズームアウト)と呼びます。

ZOOM INは、被写体を細部まで撮影する効果や、1つの被写体に注目させる効果があるカメラワークです。一方、ZOOM OUTには、視点を散らす効果や、被写体と周囲の位置関係や状況を伝える効果があります。

そのため、特に注意して見せたいものがあるときはZOOM IN、引いた先の様子を全体的に見せたいときはZOOM OUTがおすすめです。

TRACK (トラック)

TRACK(トラック)は、カメラを横に移動させたり、被写体の動きをカメラで追って撮影したりするカメラワークのことです。動きとともに迫力を表す効果があり、被写体が移動するシチュエーションで多く用いられます。

被写体を素早く追いかけることで興奮、逆にゆっくり追いかけることで緊張感を表現できます。下記のDOLLYと異なり、被写体と一定の距離を保ちながら撮影する方法です。

TRACKやDOLLY、SPINNING SHOTのような移動撮影では、専用の機材が必要です。また、被写体との距離感やスピードの調節にも技術が必要なため、難しい撮影方法と言えます。そのため、プロに依頼することがおすすめです。当社では、会社紹介や製品プロモーションなど、さまざまな目的に応じた動画制作サービスを展開しています。丁寧なヒアリングを通して、ターゲットや予算に適したコンテンツを提案し、カメラワークにも工夫を凝らした質の高い映像が制作可能です。映像の活用を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

TRACK (トラック

DOLLY(ドリー)

DOLLY(ドリー)とは、台車や車輪つきの三脚を使って、カメラを水平移動させて撮影するカメラワークのことです。スライダーショットとも呼ばれます。

カメラが前進して被写体に近づくことを、DOLLY IN(ドリーイン)、後退して遠ざかることをDOLLY OUT(ドリーアウト・ドリーバック)と呼びます。

DOLLY INは被写体の奥行きと立体感を強調して、迫力や躍動感を与える効果があり、DOLLY OUTは通常の視覚では得られない不思議な遠近感が強調され、別れや孤独感を演出する効果があります。

最近では、ジンバルを用いることで、台車を使わなくてもDOLLYのような効果を与える映像が撮影可能になりました。ジンバルとは回転台付きのグリップのことで、撮影者が動いていても、カメラを一定の向きに保ちながら撮影することができます。手ブレを防ぎながら視点が動く映像が撮影できるため、手軽に移動撮影に挑戦したい場合におすすめです。

SPINNING SHOT(スピンショット)

SPINNING SHOT(スピンショット)は、被写体の周りをぐるぐると回るように移動しながら撮影する方法です。被写体を軸に円を描くように回転します。上記のジンバルを用いて撮影することが多く、サークルショットや旋回ショットとも呼ばれます。

SPINNING SHOTは、被写体を強調したり、臨場感を表したりする効果があり、映画のような芸術的な表現を可能にするカメラワークです。

DUTCH ANGLE(ダッチアングル)

そもそも、アングルはカメラを傾ける角度のことで、DUTCH ANGLE(ダッチアングル)とは、カメラをあえて左右に傾けて撮影する方法のことです。

通常、フレームにおける水平・垂直ラインと被写体の向きが一致していると安定感のある映像に仕上がりますが、あえて傾けることで、落ち着きや安定とは逆の印象を与えます。

DUTCH ANGLEは、ダイナミックな表現を可能にしたり、緊張感や不安定な感情を表現したりする効果があるカメラワークです。傾ける角度が大きい方が、よりアンバランスで不安定な印象を与えます。

HIGH ANGLE・LOW ANGLE (ハイアングル・ローアングル)

カメラを左右に傾けるのがDUTCH ANGLEであるのに対し、上下に傾ける撮影方法をHIGH ANGLE(ハイアングル)・LOW ANGLE(ローアングル)と呼びます。前者はカメラを上から俯瞰して撮影し、後者は下から煽って撮影する方法です。

HIGH ANGLEは、被写体を見下ろしているような状況になり、高いところからの景色を撮影する際に向いています。また、LOW ANGLEは、被写体を見上げているような状況になり、見る者が小さくなったかのような印象や、ダイナミックな印象を与える効果があります。

FOCUS IN・FOCUS OUT・FOCUS PULL (フォーカスイン・フォーカスアウト・プルフォーカス)

FOCUS(フォーカス)は、ピントを合わせる点を変化させるレンズ操作のことです。

ピントが合っていない状態から徐々に被写体にピントを合わせるカメラワークをFOCUS IN(フォーカスイン)、逆に徐々にぼかしていくことをFOCUS OUT(フォーカスアウト)と呼びます。また、同じカット内でフォーカスを移動させる方法が、FOCUS PULL(プルフォーカス)です。

FOCUS INには、何かを思い出したり、意識を取り戻した様子を演出する効果があります。一方、FOCUS OUTでは、意識が遠のいたり回想シーンへ移ったりする様子を演出するのにも用いられます。

FOCUS PULLには2者のやりとりをそれぞれ際立たせ、緊迫感や臨場感を演出する効果があります。

フレーミング(構図)

フレーミング(構図)

動画撮影においては、カメラワークだけでなく、被写体の構図を決める「フレーミング」も重要です。フレーミングには、以下のようにさまざまな種類があります。

  • 二分割・三分割法
  • シンメトリー構図
  • 対角線構図
  • 日の丸構図
  • その他(放射構図、三角構図など)

被写体やロケーションによって、適切なフレーミングを使い分けましょう。以下では、それぞれのフレーミングの撮影方法やおすすめの被写体・効果などを解説します。

二分割・三分割法

二分割法とは、フレームの縦横をそれぞれ2分割し、ライン上に被写体の垂直線や水平線を合わせて撮影するフレーミングのことです。山や海、空や街並みのように、風景写真を撮影する際に向いています。シンプルですが、風景を綺麗に撮影できる構図です。

三分割法は、フレームの縦横をそれぞれ3分割した際に、縦横の線同士が交差する部分に被写体を配置するフレーミングのことです。非常に多く用いられている構図で、1つの被写体にフォーカスするポートレートや、複数の被写体を撮影する場合にも活用できます。三分割法で撮影するときは、余白を多めに撮ることを意識するとバランスが良くなるため、おすすめです。

シンメトリー構図

シンメトリー構図とは、左右や上下が対称になるように被写体を配置するフレーミングのことです。シンメトリー構図は建物の撮影によく用いられ、左右が対称になるよう撮影することで建物が壮麗に写ります。

また被写体が水面に反射している様子を撮るときは、上下がシンメトリーになるような構図が多く採用されており、シンプルですが、秀麗に仕上がるフレーミングです。

シンメトリー構図で撮影するときは、被写体の真正面から撮影し、垂直・水平の線をそれぞれ意識しましょう。

対角線構図

対角線構図とは、フレームの対角線上に被写体を配置するフレーミングのことです。対角線を引く際は、必ずしもフレームの隅から隅である必要はありません。フレームの中で斜めの線を意識すると、綺麗に撮影できます。

対角線構図を使用することで、手前が大きく映るため奥行きが生まれ、迫力のある映像を撮影できます。奥行きを強調したい景色や建物、道路や乗り物などを撮影する際におすすめです。

日の丸構図

日の丸構図は、日の丸のようにフレームの中央に被写体を配置するフレーミングのことです。単純で初心者のような印象を与える、と考えて敬遠する方も多い構図ですが、被写体にダイレクトに注目が集まるため、とにかく被写体を目立たせたいときに使えます。

日の丸構図で撮影するときは、被写体を中央に大きく配置することがポイントです。インパクトのある動画に仕上がります。人や花をメインで映す際におすすめです。日の丸構図の場合は、被写体の周りをぼかすと、被写体の輪郭が際立ち、よりダイナミックな仕上がりになります。

その他(放射構図、三角構図など)

そのほかにも、以下のようにさまざまなフレーミングがあります。

  • 放射構図
  • 三角構図
  • S字構図
  • 額縁構図
  • トンネル構図

放射構図とは、注目させたい場所に向かって放射状に被写体を配置するフレーミングです。木々を、下から見上げたときの撮影によく用いられます。

三角構図とは、重心を下もしくは上に置いて撮影するフレーミングです。上に向かって伸びる建物や線路のように、一直線に奥に向かって伸びている被写体を撮影する際に役立ちます。

S字構図とは、道や川のように、カーブして奥に続いている被写体を撮影する際におすすめのフレーミングです。ゆるやかなカーブを強調して撮影することで、奥行きや優雅さを表現できます。

額縁構図とは、フレームの中にさらに額縁のようなフレームをイメージし、その中に被写体を配置するフレーミングです。商店街の通りや、左右を木々に覆われた建物を撮影する際は、額縁構図を利用することで被写体がさらに際立ちます。

トンネル構図とは、目立たせたい被写体の周りをトンネルのように囲むことで、被写体を強調するフレーミングです。周りを暗くしたりぼかしたりすることもあります。

このように、フレーミングにはさまざまな種類があり、それぞれ向いている被写体や見る側に与える効果が異なります。被写体をよりよく見せられる、適切なフレーミングを選択しましょう。

まとめ

まとめ

この記事ではカメラワークとは何か、基本的なカメラワークと与える効果についてや、カメラワークと同様に映像の見せ方を左右するフレーミングについても紹介しました。

被写体や撮影する場面に応じて、適切なカメラワークやフレーミングを選ぶことでより印象的な映像になります。この記事を参考に、より被写体の魅力を引き出す映像制作に挑戦してみてください。

またカメラワークによっては、専門の機材や技術が必要です。映像をより効果的に見せるカメラワークやフレーミングを実現するためには、プロに映像制作を依頼してみてはいかがでしょう。

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