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動画配信に適したSNSを紹介!それぞれの特徴や動画の最適な長さを解説!

公開日: 2023年1月20日    更新日: 2025年4月7日
SNS動画をPRに活用する|各SNSの特徴や動画のポイント・注意点など

企業のマーケティングにおいて、動画コンテンツが注目されてきました。企業の課題解決にもつながり、大きな効果を期待できることが大きな理由です。

特にSNSと動画の相性がいいため、企業の意図するターゲット層に情報が届きやすいメリットがあります。

この記事では、あらためてSNSのおさらいをした上で、それぞれの特徴に合わせた動画の最適な長さ(尺)や制作の際のポイントを解説します。コツを押さえて効果的な動画マーケティングにトライしてみましょう。

動画配信に適したSNS6選

SNSで動画をPRに活用するメリット

動画配信のできるSNSには、以下のものがあります。

SNSの種類概要多いユーザー
Xテキストを基本とした投稿が基本。画像や動画をつけた投稿も可能10代~60代
Facebookテキストや写真、動画の投稿ができる。実名での登録が必要30代~60代
Instagram写真や動画の投稿が基本で、テキストを加えることも可能。ライブ配信やショップと紐づけできる機能もある10代~40代の女性
TikTokショート動画の投稿が基本。スマートフォンで撮影・編集・投稿ができる10代~20代
YouTube世界最大の動画配信プラットフォーム。多くの企業がチャンネルを開設して動画を配信している男女問わず全世代
LINE従来のチャット機能に加えて、LINE公式アカウントが動画を発信できる「LINE VOOM」が登場した10代~50代

それぞれのSNSの概要と特徴を、以下で詳しく見ていきましょう。

1.X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、主に140字以内のテキストを投稿するSNSです。自分の気に入った投稿に「いいね」を押してあとから見返したり、気になる人をフォローして自分のタイムラインに最新の投稿を表示したりできます。テキストの他に写真や画像の投稿も可能で、投稿とは別に参加者の音声会話をリアルタイムで配信する「スペース」の機能も持つSNSです。

Xは、10代から60代まで幅広い年齢層に利用されています。Xの特徴は、拡散性の高さです。気に入った他のユーザーの投稿を、自分もシェアして投稿できる「リポスト」の機能があります。投稿をそのまま自分のアカウントで投稿する方法や、投稿を引用して自分のコメントをつけて投稿する方法があり、不特定多数の人に情報を拡散できるでしょう。

投稿できる動画の長さは140秒ですが、おすすめの長さは15秒ほどです。有料サービスである「Twitter Blue」に登録すると、最長2時間の動画を投稿できます。

2.Facebook

Facebookは、テキストや写真、動画などを投稿できるSNSです。実名での登録が必要であり、現実のつながりをインターネット上でも再現できます。日本では10代の利用は少ないものの、他のSNSよりも高めの年齢層である30代から60代のユーザーが多いのが特徴です。一方で海外では、他のSNSよりも圧倒的に多くのユーザー数を誇ります。独自のアルゴリズムによって、ユーザーの興味を引きやすい投稿がタイムラインに優先的に表示されるSNSの1つです。

個人ユーザーによる投稿の他に、FacebookグループとFacebookページの機能があります。Facebookグループは共通したテーマを持つグループで、メンバー同士の情報共有や投稿ができます。公開グループは誰でも参加できますが、プライベートグループは限られたユーザーしか参加できません。Facebookページは投稿がすべてのユーザーに公開されており、企業や団体が個人ユーザーとコミュニケーションをするために多く使われています。

投稿できる動画は最長で240分と長尺ですが、サイズは時間に関係なく4GBまでです。ただし、最後まで見てもらいやすい長さにすることを念頭に置いておきましょう。

3.Instagram

Instagramは、主に写真や動画を投稿できるSNSです。テキストを加えての投稿もできますが、テキストのみの投稿は基本となるフィード投稿ではできません。24時間の表示後に削除されるストーリー機能であれば、テキストのみの投稿が可能です。このほか、最長90秒の動画を投稿できるリール機能もあります。リールでは、BGMやエフェクトをつけることも可能です。投稿の写真からネットショップ・購入画面に導くショッピング機能や、リアルタイムのライブ配信ができるライブ機能など、さまざまな機能があります。

Instagramの特徴は、ユーザーに女性が多いことや10代から40代と比較的若い世代の利用が多いことです。視覚的な魅力のある、おしゃれな写真や動画の投稿に多く使われています。投稿のシェア機能がないため、他のSNSに比べると拡散性は低いです。しかし任意のキーワードのハッシュタグをつけることで、検索で投稿が表示されるようになります。この機能を用いて、Instagram内で検索するユーザーも多いです。

投稿できる動画の長さは、フィード投稿とストーリーズで60秒まで、リールで90秒までとなっています。最長の時間は他のSNSよりも短めですが、30秒ほどにとどめると最後まで見てもらえる可能性が高まるでしょう。

4.TikTok

TikTokは、ショート動画を投稿・共有できるスマートフォン向けのSNSです。アプリ上で15秒から60秒の動画を作成でき、作成・撮影したものであれば3分までの動画をアップロードできます。ショート動画が人気となるきっかけとなったSNSで、10代から20代の若年層に人気です。撮影・編集・投稿がすべてアプリ上でできるため、気軽に投稿できます。

TikTokの特徴の1つは、最新の情報を収集できることです。楽曲や商品、サービス、漫画などさまざまな新しい情報が流れてきます。さらに、検索結果や「いいね」の履歴などから、一人ひとりのユーザーに向けた「おすすめ」に情報が表示されます。この機能はユーザーの満足度とともに拡散性の高さにもつながっています。独自のアルゴリズムに沿った運用をすることで、より多くのユーザーに情報を届けることが可能です。

5.YouTube

YouTubeは、世界中に多くのユーザーを持つ動画配信サイトです。年齢・性別を問わず幅広い層に利用されており、規模も世界最大といえます。Googleアカウントでログインすることで、お気に入りの動画やチャンネルを登録したり、自分だけの再生リストを作ったりして楽しめるでしょう。動画の投稿も、Googleアカウントにログインしていることで誰でも自由に可能です。

企業がYouTubeコンテンツを作る場合は、チャンネルを開設することで動画をまとめられます。複数のジャンルやシリーズの動画を投稿する場合は、チャンネルを作ることでブランディングやプロモーションを行いやすくなるでしょう。YouTubeには機能の利用資格が3段階あり、「上級者向け機能」が有効であればテキストや画像、アンケートなどで視聴者との交流ができます。

投稿できる動画の長さは、デフォルトでは15分までです。ただし、Googleアカウントの確認が完了すると、最長で12時間までの投稿が可能になります。加えて、60秒までのショート動画を投稿できる「YouTubeショート」機能も登場しました。スマートフォンで視聴しやすい縦型の動画であることが特徴です。

6.LINE

LINEは、チャットツールとして広く使われているSNSです。LINEの提供する動画提供サービスである「LINE VOOM」では、LINE公式アカウントを持つ企業や個人が投稿したショート動画を視聴できます。LINE VOOMでは、チャットでの「友だち」とは別に、フォローしたアカウントの動画が視聴可能です。加えて、ユーザーの興味を引きそうな動画が「おすすめ」に表示される機能もあります。フォローしていないアカウントの投稿も表示されるため、LINE公式アカウントを持っている場合の認知・拡散に役立つでしょう。

投稿できる動画の長さは、20分以内となっています。ショート動画だけでなく、ある程度長さのある動画の投稿も可能です。

SNSに配信する動画の最適な長さ

SNSに配信する動画は、長さを考慮する必要があります。SNSではユーザーに関係する情報や興味のある情報が次々と表示されるため、動画が目に留まってもすぐに離脱する可能性が高いことを念頭に置かなければなりません。以下では、SNSに配信する動画で好まれる傾向と、SNSごと・目的ごとで適切な動画の長さを紹介します。

基本的には短くまとめるほうが好まれる

長い動画よりも、短くまとまっている動画のほうが視聴者に好まれる傾向にあります。長い動画の途中で飽きてしまった視聴者は、離脱することが少なくありません。また、動画の要点がわかりづらく、再生時間は長くても伝えたいことが伝わっていないという事態になる可能性もあります。視聴者に伝えたいことを厳選し、短くまとまっている動画が好まれやすいといえるでしょう。

実際に、近年のトレンドは短尺の動画です。TikTokが流行したのちに、YouTubeのショート機能やInstagramのリール機能が追加されるなど、各SNSでも短尺動画を投稿できる機能が整ってきています。

主要なSNSの動画の最適な長さ

【SNS別】動画の特徴とポイント

SNSごとに、動画の長さを考える必要があります。それぞれに適しているとされる動画の長さは以下の通りです。

SNSの種類動画の長さ
X15秒以内
Facebook1分以内
Instagram30秒以内
TikTok9~15秒以内
YouTubeコンテンツによる
LINE15秒以内

多くのSNSで、30秒以内の短い動画が適切とされていることがわかります。YouTubeは他のSNSと比べるとコンテンツの種類が幅広いため、どれくらいの時間が適切かは一概にはいえません。ただし、伝えたいポイントを絞って効果的に伝える必要があることは、共通しているといえるでしょう。

目的別の動画の最適な長さ

動画の長さは、投稿するSNSだけでなく目的も考慮して考える必要があります。企業の制作する動画における、目的別の長さの目安は以下の通りです。

動画の目的動画の長さ
プロモーション15秒
商品・サービス紹介45~90秒
企業紹介目的による

企業や商品のプロモーションは、視聴者に認知してもらうことを目的とします。視聴者にインパクトや印象を残し、最後まで見てもらうためには、15秒程度に短くまとめるとよいでしょう。

商品・サービス紹介は、詳しい内容を視聴者に知ってもらえる動画に仕上げなければなりません。この場合のターゲットは、「企業や商品について認知しているがまだ購入や利用はしていない層」と考えられます。購入や利用を検討してもらうためには、使い方や選ぶメリットなどを伝えなければなりません。商品やサービスにある程度興味を持つ人に向けたもので、情報量も多くなるため、プロモーションよりも長い45~90秒程度の動画にするとよいでしょう。

企業紹介は、事業を紹介したり求職者を集めたりと、目的がさらに細分化します。適切な動画の長さは一概にはいえませんが、要点をまとめてわかりやすく伝えることに重きを置きましょう。

SNSでの動画配信を利用するメリット

動画の長さはSNSとジャンルに応じて決める

SNSを使った動画配信は、情報量の多さによる高い訴求力と、SNSの特徴である拡散力の高さといった2つのメリットがあります。短時間で多くの情報を伝えられるため、SNSのタイムラインに表示されるだけでもユーザーの興味を集められる可能性が高いでしょう。それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。

静止画や文字よりも訴求力が高い

動画は静止画や文字に比べるとインパクトが残りやすく、伝えられる情報量も多い、訴求力の高い方法です。たとえば、商品を製造する工場やサービスの利用方法、会社を俯瞰した外観など、静止画や文字では伝えるのが難しい情報を短時間で伝えられます。使う映像や音声によっては、視聴者の心により強く訴えかけられるでしょう。

動画は、何度か冒頭が目に入る機会があるだけでも「見たことがあるな」と感じることがあるものです。このようにまず認知してもらうことで、潜在顧客に対するアプローチにもなるでしょう。また、文章を読むのが苦手な人であっても、動画であれば最後まで視聴してもらえる可能性はあります。目に入るうちに続きが気になり、最後まで見ていたという人もいるかもしれません。

多くのユーザーに見てもらえる可能性がある

多くのSNSは拡散機能を持っています。そのため、他のメディアに比べると多くのユーザーに見てもらえる傾向です。たとえばTwitterやTikTokでは、ユーザーが気に入った他人の投稿を引用して再投稿することで、より多くのユーザーに拡散できます。Instagramにはこうした機能はありませんが、ハッシュタグをつけることで投稿にキーワードを設定したり、フォロワーの多いインフルエンサーが投稿したりすることで、より多くの人への拡散が可能です。SNSへ動画を投稿することで、多くの人に動画を見てもらいやすいため、企業や商品・サービスなどの認知度の向上に役立つでしょう。

SNSの効果的な動画を制作する際のポイント

効果的なSNS動画を制作する3つのポイント

SNSへの動画投稿で効果を得るには、まずは多くの人の目に触れて興味を持ってもらわなければなりません。加えて、離脱されることなく見続けてもらうことも重要です。そのためには、視聴者の状況にかかわらず理解しやすく仕上げることや、動画の内容が記憶に残りやすいよう魅力的な構成にすることなどを意識することが必要です。

以下では、効果的な動画を実現するために意識するべきポイントを紹介します。

動画を見たくなるサムネイルを作る

例えば、YouTubeで動画を見てもらうためには、サムネイルが重要な役割を持ちます。サムネイルとは、クリックすることで動画を再生できる静止画のことで、動画の概要を視聴者に伝えて視聴してもらうためのものです。

サムネイルに多いものには、動画のワンシーンを切り取った静止画や、複数の静止画を組み合わせて編集した画像、インパクトのある文字が入った画像などがあります。視聴者に「見てみたい」と思ってもらえるよう、工夫を凝らして作り込みましょう。また、視聴してほしいターゲット層が好むような色使いやフォント、雰囲気を心掛けることも大切です。動画内のキーワードや概要の一部をサムネイルに載せることで、「詳しく知りたい」と思ってもらえれば視聴につながるでしょう。

サムネイルを見て「よくわからない」「面白くなさそう」と思われてしまうと、クリックされず、そもそも動画を視聴してもらえません。動画の内容だけでなく、まずは視聴してもらうためにサムネイルにも力を入れましょう。

配信するSNSや対象ユーザーに合わせた内容にする

配信するSNSを考慮して、動画を作ることも大切です。各SNSには、ユーザーの年齢層や好まれる動画の種類などの傾向があります。「若年層に見てほしければTikTok」「女性に見てほしければInstagram」というように、見てほしいターゲットが多く使うと考えられるSNSを選びましょう。

さらに、ターゲットの興味を引くような内容の動画を検討することも大切です。ターゲットの年齢層や性別、生活スタイルなどを考えて、どのようなことに興味を持つのかを考えましょう。企業がアピールしたいことにうまく絡めることで、企業や商品・サービスなどの認知度も上げられるでしょう。加えて、前述した投稿するSNSに合った長さについても考える必要があります。

冒頭3秒と起承転結を意識して動画構成を作成する

どのSNSでもいえることですが、冒頭3秒までに、ターゲットの興味に沿った情報を盛り込んで心をつかみましょう。せっかく視聴し始めてもらえても、序盤で離脱されると伝えたい部分を見てもらえません。

また、動画を視聴者の印象に残りやすくするには、起承転結を意識してストーリー性のある構成にすることが効果的です。伝えたいことをただ並べても、視聴者の記憶に残りにくく、ポイントもうまく伝わりません。徐々に内容を広げたり深めたりすることで、さらにスムーズに動画に引き込めます。

中盤では、ターゲットの共感を得られるような内容や、驚き・意外性のある情報を伝えることによって、視聴者の感情に訴えられ印象に残りやすくなります。最後に、情報をまとめたりオチをつけたりすることで、動画全体がまとまるでしょう。

こうした起承転結に沿った流れの動画は、離脱することなく最後まで見てもらえる可能性が高いです。情報が点ではなく線でつながるため、一連の流れが記憶に残りやすくなり、内容もしっかりと理解してもらえるでしょう。

音声なしを想定しテロップを見やすい位置にする

音声がなくても、視聴者に視聴してもらえるような動画にすることも大切です。動画がSNSのタイムラインに表示される場合は、基本的に音声が出ません。音声がなければ内容をつかめない動画であれば、タイムラインに表示されてもクリックやタップで本格的に視聴してもらえる可能性は下がるでしょう。テロップや図、イラストなどをうまく使って、視覚だけでも情報が伝わる動画にする必要があります。

要は、文字のテロップを入れることで、前述した無音の状態でも内容を把握してもらうことが可能です。テロップの大きさや色、フォント、目に留まりやすい位置などを工夫すれば、動画に変化が付いたり面白さやわかりやすさが増したりします。

電車や勤務先でSNSを見る人は、スマートフォンをマナーモードにしている場合が多いです。視覚的にわかりやすい動画は、こうした視聴者を引きつけるためにも役立ちます。

音声は動画の大切な要素の1つとはいえ、視覚的な情報だけでも視聴者を惹きつける内容にしておくとよいでしょう。

シームレスな動画にする

TikTokやInstagramのリールの特徴として、次の動画にスワイプしない限り、同じ動画がループされます。

そのため、動画の冒頭部分と終わり部分を違和感なくつながるように編集すると再生回数が増えることが考えられます。ちょっとしたコツですが、シームレスな動画を意図的に作ることで、ユーザーは知らず知らずのうちに、リピート再生している状況になるのです。

SNSに配信するタイミングを調整する

各SNSに投稿するタイミングを調整することで、多くの人に視聴してもらえる可能性が高まります。最新の情報が優先的に表示されるタイムラインであれば、多くの人がSNSを見ている時間に投稿することでより多くの視聴者を集められるでしょう。

通勤や通学で公共交通機関を使う人の中には、行き帰りの朝と夕方の時間帯にSNSを見る人も多くいます。昼休みの時間帯にも、スマートフォンでSNSをチェックする人は多いでしょう。帰宅後や寝る前など、夜の時間帯にゆっくりとSNSを見る人もいると考えられます。このような、多くの人がSNSを見ていると考えられる時間に動画を配信すると、より多くの人に表示される可能性が高いです。

まとめ

今回はSNS動画を活用したPRについて、メリットやSNSごとの特徴、動画の長さの決め方や効果的な動画を制作するポイントなどを解説しました。

SNSならではのユーザー数や拡散力などを活用することで、効果的なPRが実現します。SNSごとに特徴が異なるため、ターゲットや動画の内容などに応じて、適切なSNSを選びましょう。

SNS動画で成功するためには、コンテンツの精査やサムネイルが重要です。さらに、著作権侵害や炎上リスクにも注意しましょう。より効果のあるコンテンツに仕上げるためには、プロに制作を依頼することを検討しましょう。

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