COLUMNコラム

サウンドロゴを作るメリットや作り方などをわかりやすく紹介!

公開日: 2023年9月21日  

サウンドロゴは多くの企業で使われています。サウンドロゴにはさまざまなメリットがあり、積極的に取り入れるのがおすすめです。ただ、具体的にどのようなメリットがあるのか知らない方もいるでしょう。そこで本記事では、サウンドロゴのメリットや作り方などを解説します。

サウンドロゴとは?

サウンドロゴとは、映像と音もしくは音によるオリジナルのフレーズのことです。CMやラジオ、インターネットなどのさまざまな広告で用いられており、ブランド認知(ブランディング)を高めるために使われています。

サウンドロゴの種類は多く、メッセージとメロディを組み合わせたものやメロディのみのもの、反対にメロディがない音響のみのものもあります。その中でも優れているものだと、たった数秒だけで視聴者の耳に残り続けるでしょう。

なお、サウンドロゴと似たような言葉としてジングルがありますが、ジングルとは場面の切り替わりをはっきりさせるために用いられるものです。

コマーシャルの開始・終了や、コーナーの切り替わり時などでよく使われています。サウンドロゴのように、ブランド認知で用いられることはありません。

サウンドロゴの主な事例

サウンドロゴは業界を問わず、幅広い企業で用いられています。サウンドロゴが有名な企業としては、以下のとおりです。

  • マクドナル
  • ファミリーマート
  • intel
  • 明治
  • 森永製菓
  • プロミス
  • ケーズデンキ
  • ミスタードーナツ

企業名を聞くだけでサウンドロゴが思い浮かぶ方もいるかもしれません。

サウンドロゴによっては音楽と合わせてフレーズを紹介しているケースもあり、例としてファミリーマートでは、「あなたとコンビにファミリーマート」というフレーズを音楽と一緒に伝えています。

サウンドロゴは意外に重要視されていなかった?

サウンドロゴ自体は昔からあります。しかし、CMのたびにサウンドロゴが変わってしまったり、短期間で作られたりなど、そこまで重要視されていなかったのが現状です。

現在ほど聴覚メディアが揃っていなかった時代の名残が今でも残っていることが考えられます。ただ、現在ではSpotifyやVoicyなどの聴覚メディアがいくつもあるため、今後さらに重要視されるかもしれません。

サウンドロゴの4つのメリット

サウンドロゴはこれまであまり重要視されていなかったかもしれませんが、サウンドロゴを意識して積極的に使うメリットとしては、4つが挙げられます。

1.企業名や商品名を強く印象付けられる

音と一緒にキャッチコピーや商品名などを伝えることで、視聴者に対して強く印象付けられます。サウンドロゴを使うことで視覚だけでなく、聴覚にも訴えることが可能です。実際に「あなたとコンビにファミリーマート」というフレーズを見て、メロディが思い浮かぶ方も多いでしょう。

そして、会社名をサウンドロゴを用いて伝えることで、企業の認知度アップにつなげられます。企業の認知度が高まると、集客力や商品の売上げに良い効果をもたらしてくれます。

2.企業のメッセージを伝えられる

サウンドロゴは企業名や商品名だけではなく、企業としてのメッセージも送ることができます。主なものとしては、「パッと!ピッと!プロミス」や「新製品が安いケーズデンキ」などです。

こちらもフレーズだけで、メロディを思い浮かべる方が多いでしょう。

メッセージを送ることで、どのような企業なのか伝えられます。例えば「新製品が安いケーズデンキ」ならば、新製品を安く取り扱っている家電量販店であると理解してもらえるでしょう。

3.全方位から情報を伝えられる

サウンドロゴは聴覚に対してアプローチするため、全方位から情報を送ることができます。テレビCMなどの動画広告は視覚で情報を得る必要があり、目線を向けたところしか見られません。

しかし、サウンドロゴのような音の情報は異なります。目を向けなくても情報をキャッチできるため、料理や仕事などの作業をしている方に対してもサウンドロゴを通じて商品名や企業名などを伝えられます。

全方位から情報を伝えられるのは、サウンドロゴの大きな特長です。

4.商標登録できる

サウンドロゴのような聴覚で認識できるものは、音商標として商標登録できます。音商標は2015年4月1日から登録が認められるようになったもので、特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)で調べられます。

音商標に登録されている有名なものとしては、天藤製薬株式会社の「痔にはボラギノール」やアサヒグループホールディングス株式会社の「アサヒスーパードライ」、株式会社伊藤園の「おーいお茶」などがあります。

商標登録できるメリットはいろいろあり、似ているサウンドロゴを排除できたり、社会的信用を得られたりなどが挙げられます。

商標登録するには費用がかかってしまいますが、それでも差別化できるメリットはあるため、その状況を踏まえた上で登録するかどうか考えてみましょう。

サウンドロゴの作り方

サウンドロゴを実際に作ろうと思った際、どのように作れば良いのか悩むかもしれません。特に初めて作るとしたら、なおさら迷うでしょう。

そこでここでは、サウンドロゴの作り方を紹介します。制作会社へ依頼するかフリーランスへ依頼するかによって異なるため、そのことを踏まえた上で作り方をチェックしてみましょう。また、場合によっては自分で作ってみるのも良いかもしれません。

制作会社への依頼

サウンドロゴの作り方として一般的なのは、制作会社へ依頼することです。サウンドロゴの制作は、楽曲制作や動画制作を行っている会社が請け負っているケースが多いですが、具体的な費用や制作期間は依頼によって異なります。

制作会社によってそれぞれ違いがあるため、複数の制作会社を比較しながら決めるのがおすすめです。制作会社によっては、音源の契約といったこともサポートしてくれるため、初めて作る方はその点もチェックしてみましょう

専門スタッフがご相談から制作まで。弊社ゼネラルアサヒまでお問い合わせください。
https://www.generalasahi.co.jp/cd/movie/contactform/

フリーランスへの依頼

制作会社ではなく、フリーランスへ依頼することも可能です。現在ではクラウドワークスやランサーズなど、フリーランスへ依頼できるプラットフォームが複数あります。そのため、制作会社と同じく依頼しやすいでしょう。

フリーランスへ依頼する際も、制作会社と同じく比較しながら決めることが大切です。また、フリーランスへ依頼する場合は音源の契約関連を自分でしなければならない可能性もあり、制作会社へ依頼するよりも作業が煩雑になってしまう恐れがあります。

自分で作ることも可能?

もし手間がかかっても自分の思いどおりのものを作りたければ、自分で作ってみる方法もあります。作る際には、商用利用が可能な著作権フリーのサイトから音源をダウンロードして作りましょう。

主なサイトとしては、YouTube Audio LibraryやDOVA-SYNDROME、Snow Musicなどが挙げられます。

なお、音商標を登録する際は、サウンドロゴのCD音源と譜面を用意しましょう。もし用意するのが面倒ならば、制作会社やフリーランスといったプロに依頼するのが無難です。

魅力的なサウンドロゴの特徴

サウンドロゴを作る際、どのように作れば魅力的なものになるのか悩むかもしれません。そのような方向けに、最後の項目では魅力的なサウンドロゴの特徴を紹介します。

何度もフレーズを繰り返す

短いメロディの中で何度もフレーズを繰り返し伝えることで、記憶に残りやすいサウンドロゴになります。サウンドロゴにおいて、フレーズを繰り返す手法はシンプルながらも効果のあるものです。

一般的に人間は繰り返し見たり聞いたりするものに対して、好意的な印象を持ちやすい傾向があり、単純接触効果とも呼ばれています。主な例が、救心製薬株式会社の代表的な商品である救心で、繰り返し商品名を伝えているサウンドロゴです。

商品名だけではなく特徴も含めている

魅力的かつ広告効果の高いサウンドロゴを作るためには、商品名だけではなく、その特徴も伝えることが大切です。主なものとしては、「ニオイがつかないムシューダ」や「取っ手のとれるティファール」、「痔にはボラギノール」などが挙げられます。

特徴まで含めることで、具体的にどのような商品なのか伝えることが可能です。例えば、「痔にはボラギノール」の場合、痔に最適な商品だと相手に伝えられます。

ただ、特徴に関しては長すぎるとまとまらない恐れがあるため、冗長にならないように注意しましょう。

あえてメロディを入れていない

「サウンドロゴ=メロディが必須」と思っている方がいるかもしれませんが、そのようなことはありません。メロディを入れていないサウンドロゴもあります。

あえてメロディを入れず、特徴のあるイントネーションや声で伝えることで、印象的なサウンドロゴを作ることが可能です。

例としては、旭化成ホームズ株式会社のヘーベルハウスのCMにおける「ハーイ」やアサヒグループホールディングス株式会社の「アサヒスーパードライ」などが挙げられます。特に「アサヒスーパードライ」は特徴的な声であるため、真似したくなる方も多いはずです。

短めに作られている

覚えてもらいやすいサウンドロゴにするためには、短く作るのがポイントです。多くの情報を含めすぎてしまうと、長いサウンドロゴになってしまう上に、覚えてもらいにくくなります。そのため、できる限り短く作って口ずさみやすいサウンドロゴにしましょう。

実際にこの記事で紹介したさまざまなサウンドロゴは、どれも短く、口ずさみやすいものです。また、ただ短く作るのではなく、コンセプトに沿うことも忘れないようにしましょう。

リズムが良い

魅力的なサウンドロゴを作る際には、リズム感も重要です。リズムが悪いと、覚えてもらいにくいでしょう。

リズムに関しては、速いとリズミカルで明るい印象になり、遅いと穏やかで落ち着いた印象になります。そのことを踏まえて、サウンドロゴのリズムを考えてみましょう。

例えば、アイフル株式会社の「愛がいちばん。アイフル」は、演歌のような渋いリズムで伝えています。

まとめ

今回は、サウンドロゴの基本情報やサウンドロゴのメリット、魅力的なサウンドロゴの特徴などを紹介しました。サウンドロゴは国内外を問わず、さまざまな企業で活用されており、有名なものもたくさんあります。

あまり重要視されていなかった時代もありましたが、企業名や商品名を強く印象付けられたり、音商標として登録できたりなどのメリットもあるため、この機会にサウンドロゴを作ってみてはいかがでしょうか。

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