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テロップとは何か?その重要性と効果的な使い方について解説

公開日: 2023年11月29日  更新日: 2024年2月24日

テレビ番組やYouTubeで必ずといっていいほど目にするテロップ。映像と音声を補う役割を持ち、テロップがあることで視聴者はより正確に動画の内容を理解できます。テロップを効果的に入れることができれば内容の分かりやすさや面白さにつながり、動画の質もぐっと高まります。

今回の記事ではテロップの重要性や制作のコツを詳しく解説します。

テロップとは?

テロップとは、画面上に映し出される文字情報のことです。元々は、アメリカのグレイ社と放送局のCBSが共同開発した「テレビジョン・オペーク・プロジェクター(Television Opaque Projector)」という送信装置の名称でした(略してテロップ)。
この装置はカメラを通さずに直接、映像に文字や画像を映し出すというものです。現在は使われていませんが、商標であった「テロップ」という言葉が、今では映し出された文字情報のことを指す一般名詞となったのです。

「テロップ」と「スーパー」「字幕」「キャプション」の違い

テロップによく似た言葉に、「スーパー」「字幕」「キャプション」があります。テロップ同様、これらはアナログで制作されていた頃の技術用語から来た言葉です。デジタル時代となった今では混同して使われていることも多いのですが、本来の意味をおさらいしておきましょう。

スーパー> 映像に別の映像や文字を重ねて表示する「スーパーインポーズ」という映画業界の技術用語から来た言葉です。文字に限らず、映像の上に重ねて表示される画像や図形のことをスーパーといいます。

字幕> 映像内の出演者のセリフや音声(映画の場合はストーリーの説明も含む)を文字で起こしたものをいいます。付加情報のため、視聴者側で表示/非表示の切り替えや多言語の場合は言語の選択ができます。

キャプション> 写真やイラストなどに添える説明文のことを指す言葉ですが、英語の「caption」に「見出し」や「字幕」の意味もあるため、映像や音声に添える説明もキャプションという場合があります。

前述したとおり、現在は意味が混同されており、人によって使い方が違うこともあります。これらの用語を使って打ち合わせを行う際は、相手が意味しているものは何か確認しましょう。

テロップの役割

ひと言にテロップといってもさまざまな用途があり、動画の内容に応じて使われ方や役割も異なります。どのようなものがあるのか例を見ていきましょう。

  • 緊急情報
    テレビでの地震速報やニュース速報など、音声とともに視聴者に緊急の情報を伝えます。

  • サイドテロップ
    テレビでよく目にする、画面の隅に表示される文字情報。番組名やコーナータイトル、要旨などが一定時間継続して表示されるので、途中から番組を見た人にも内容が伝わります。

  • 説明や解説
    作り方や使い方を紹介する動画では、その作業工程を文字で表示すると視聴者に親切です。音声だけで伝えるよりも分かりやすく、より詳しく丁寧な説明が可能になります。
  • 登場する物・人・場所の紹介
    商品を紹介する際の商品名や金額、また出演者の氏名や企業名、店名、地名など。これらは音声だけでは表記が分からず、伝わりにくいものです。文字で表示されることで正確に伝わり、記憶に残りやすくなります。

  • ツッコミやコメント
    バラエティ番組やYouTubeでは、出演者のボケに対するツッコミや会話の内容がテロップでリズム良く画面に表れます。効果的に入れることで、動画をより一層面白く魅力的に仕上げます。

  • 進行
    コーナーが変わるときのコーナータイトルや、「そして1週間後」など時間経過を表す文字情報は、内容進行のために用いられます。

ほかにも音楽番組の歌詞や外国語の翻訳字幕などもあります。
テレビやYouTubeでどのようなテロップが使われているか、参考にするのも良いでしょう。

テロップを入れるメリット

このようにテロップの役割は多岐にわたり、動画の分かりやすさ、面白さなどの演出のために欠かせないものとなっています。テロップの重要性やテロップを入れるメリットについて、詳しく見ていきましょう。

内容の理解を助ける

テロップには、映像と音声を補助するという大きな役割があります。テロップが入っていれば、音声を聞き逃してしまった場合や早口で内容が聞き取りにくい場合なども、文字を読むことで動画の内容をある程度理解することができます。
また、重要な内容がテロップで強調表示されていれば、視聴者に大事なポイントが自ずと伝わり、記憶にも残りやすくなります。
音声だけでは意味が伝わりにくい言葉や専門用語、略語なども、テロップで表記することで視聴者の理解を助けます。

情報量を増やせる

映像と音声だけでは十分に伝えられない場合、テロップで情報を追加することもできます。特に商品やサービスの紹介、作り方や使い方動画などでテロップを活用すれば、より多くの情報を伝えられます。丁寧で詳細な説明が可能になるので、視聴者の知りたい内容を網羅することができ、満足度の高い動画を作ることができます。
ただし、後述しますが、テロップは簡潔さが大事。あれもこれもと盛り込みすぎると逆効果になる可能性もあるので注意しましょう。

映像を魅力的にする

テレビのバラエティ番組やYouTubeの人気動画を見ていると、テロップを効果的に使っているのがよく分かります。ポップなフォントでカラフルに装飾されたテロップが画面を華やかにし、動画自体を面白く、魅力的なものにしています。
もちろん面白さだけでなく、映像の雰囲気に合わせたフォントやエフェクト等を使用することで「キレイ」にも「カッコよく」にもできます。
テロップを効果的に使用することは、映像の演出や動画の一体感を生み出すためのテクニックでもあるのです。

より幅広くアプローチする

テロップや字幕をつければ、耳の不自由な人や耳が聞こえづらい年配の方にも動画の内容をきちんと伝えることができます。また、電車などの公共の場や家で子どもを寝かしつけた後など、音声を出せない、出せても小さな音で見ているといった人たちにも見てもらうことができます。テロップを入れることで、より多くの視聴機会を生み出すことができるのです。
海外のユーザーにも発信したい場合は、その国や地域の言語で翻訳したテロップを用意しましょう。YouTubeには自動翻訳機能もあり、比較的簡単に外国語の字幕を入れることもできます。

VSEO対策になる

多くの人に動画を見てもらうためには、動画のSEOであるVSEO対策が必要です。テロップそのものは直接的にVSEOに影響を与えるものではありませんが、YouTubeの字幕機能で追加した字幕や翻訳は文字情報として検索エンジンに認識されるため、非常に有効なVSEO対策となります。
また、VSEOでは説明文やキーワードなどメタタグの設定が重要ですが、疎かになっている方、何を入れたらいいか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。その場合は、テロップの中の重要な単語をメタタグに使うのも一つの方法です。「重要な単語=動画で伝えたい内容」である場合が多いので、必然的にその動画に最適なメタタグが設定できます。

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テロップを作る上でのポイント

実際にテロップを作る際にはテロップのデザイン、表示時間、内容などを考える必要があります。より効果的なテロップを作るためのコツ、そして気をつけるべき注意点を解説します。

簡潔さを心がける

テロップはあくまでも映像を補助するのが役割です。つい詳しく説明しようとテキストが長く、多くなりがちですが、文字ばかりになると肝心の映像を見てもらえません。さらに、人が1秒間に読める文字数は3、4文字といわれています。テキストを読み終わる前に映像が切り替わってしまうと、視聴者がストレスを感じ、離脱率を高めてしまう可能性もあります。テロップは要点を絞り、簡潔に作りましょう。

視認性を確保する

せっかく入れたテロップも読みにくくては意味がありません。視認性の高いフォント・サイズ・色を使い、読みやすさを意識しましょう。

フォント> 動画の雰囲気に合わせて選ぶことが重要ですが、個性的なフォントは読みにくい場合もあります。やはりいちばん読みやすいのはシンプルなフォント。使用場面やテキストの長短等に応じて、最適なフォントを選びます。 

サイズ> 小さすぎると読みづらく、逆に大きすぎると映像に被ってしまい邪魔だと感じられます。動画の内容に応じて適切なサイズに調整します。

 > 背景の映像と同系色では読みづらいため、例えば白色背景では黒文字など反対色を使います。ほかにも文字に縁取りや影をつけたり、テロップベースを加えたりと、背景と同化しないようにコントラストをつける方法があります。

目立たせる効果を使う

テキストがすべて同じフォント、色、大きさだと内容が単調になり、重要なポイントがわかりにくくなってしまいます。強調したい部分はフォントや色、サイズを変えて目立たせます。エフェクトを加えたり、喜怒哀楽などの感情に合わせてアニメーションや効果音をつけたりすることで、動画の演出にもつながります。
部分的に目立たせることで動画の内容にもメリハリがつくので視聴者も飽きにくくなります。ただし、やりすぎると逆効果になることもあるのでバランスが大事です。

表示させるタイミングを考慮する

前述した通り、人が1秒間に読める文字数は3、4文字といわれます。適切な表示時間を設定するとともに、表示させるタイミングにも注意が必要です。映像とテロップにズレが生じると視聴者は違和感を感じ、動画の世界に入り込めない場合もあります。映像にきちんと収まるように、表示時間、表示させるタイミングを調整しましょう。
特にツッコミなどは映像の内容に対してリズム良く表示させることで、視聴者はより面白く感じるでしょう。

テキストの正確性を確保する

テロップを作る際は誤字脱字や間違った表現がないように正確性を心がけます。間違いがあると、動画自体の信頼性まで損ないかねません。もし出演者の話した言葉が間違っていた場合は、テロップで修正するのも良いでしょう。制作後は複数人で何度もチェックするなど、徹底した校正が重要です。

視聴者の心情の変化に配慮する

いろいろな人が見る動画では、不快に思う視聴者がいるかもしれないということを常に念頭に置き、内容や表現に気を配りましょう。特にビジネス用途の場合は企業イメージにも深く関わります。心情の変化のきっかけとなる不適切なユーモアや差別表現などがないか、テキスト内容には細心の注意を払わなければなりません。

テロップの作り方

フォントや色、配置、装飾など、テロップを自由に表現するには動画編集ソフトを使用します。ここでは「Adobe Premiere Pro」を例に、テロップの基本的な作り方を解説します。

「Adobe Premiere Pro」は、映画やテレビの編集者など映像制作のプロも使っている高機能な動画編集ソフトです。自動文字起こし機能を搭載しているので、動画全編に字幕をつけたい場合も自動で簡単に入れることができます。

テロップを作る基本的な流れ

1.テキストを入力する

まずはタイムラインに動画ファイルを追加し、テロップを入れたい位置(タイミング)を決めます。
ツールバーの「横書き文字ツール」を使い、画面上に文字を入力します。

2.フォントを調整する

「エッセンシャルグラフィックスパネル」の「テキスト」で、入力したテキストのフォントや大きさを変更します。
1本の動画内でいろいろなフォントを使用するよりも、ある程度絞って用途や場面に応じて使い分けるほうがまとまりのある動画に仕上がります。

3.色を調整する

「エッセンシャルグラフィックスパネル」の「アピアランス」で、色や縁文字の調整を行います。
「アピアランス」ではテキストの背景に長方形の枠をつけたり、テキストに影をつけたりすることもできます。視認性を意識しながら調整しましょう。

4.レイアウトを調整する

「エッセンシャルグラフィックスパネル」の「テキスト」で、字間や行間などレイアウトを調整します。見栄え、読みやすさ、バランスなどを考え調整するのがポイントです。

5.テキストを配置する

入力・編集したテキストを画面上に配置します。端に寄りすぎると見切れてしまうことがあるので、配置する際はプログラムパネルに表示される「セーフマージン」という枠を目安にし、枠内に収まるようにしましょう。
また、「エッセンシャルグラフィックスパネル」の「整列と変形」では、テキストを中心に揃えたり、複数のテキストを整列させたりすることができます。

まとめ

今回は、動画制作におけるテロップの役割と押さえておきたいポイント、基本的な作り方を解説しました。

テロップは動画の再生回数アップにつながる重要な要素のひとつです。しかし、動画の内容によっては多くのテロップを入れなければならず、作業が手間だと感じる場合もあるでしょう。制作後も間違いや視聴者を不快にさせる表現がないかなど校正も必要です。

動画担当者の負担軽減、また、より効果的なテロップで魅力ある動画に仕上げるなら、プロの制作会社に依頼してみてはいかがでしょうか。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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