
YouTubeでより多くの視聴者を獲得するには、サムネイル(サムネ)の作り込みが非常に重要です。サムネイルに目を引くインパクトがあれば、動画の内容や長さ、チャンネルの知名度に左右されにくく、クリックされやすくなります。
本記事では、YouTubeのサムネイルに関する基本的な知識や適切なサイズ、サムネイルの重要性、さらに再生回数を伸ばすための作り方・コツをすべて解説します。加えて、初心者でも手軽にサムネをデザインできる無料のパソコン用アプリやツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeサムネイルの重要性

YouTubeで多くの視聴者を獲得するには、コンテンツの中身だけでなく、まずはユーザーの注意を引くサムネイル作成が欠かせません。
「動画の再生回数が伸びない」「誰も動画を見てくれない」という方は、まずサムネイルを見直してみることが重要です。魅力的で興味をそそるサムネイルの作成が、再生回数UPのカギとなります。
YouTubeには、動画の中からサムネイルにする画像を選び、自動で作成する機能もあります。しかし、魅力的なサムネイルを作るには、目的に応じて作成するのがおすすめです。
再生回数をのばすYouTubeサムネイルのコツ

クリックされるサムネイルとは、どんなものなのでしょうか?
実は、画像やフォント、配色などに、いくつかの共通点があります。さらに、チャンネルごとに独自のスタイルがあり、サムネイルに統一感があることもポイントになります。
ここでは、効果的なサムネイルを作成するための5つのポイントについて見ていきましょう。
1.顔アップでカメラ目線の画像を使用する
「誰から発信された情報なのか」が一目でわかるサムネイルは、安心感があり、動画再生につながります。そのため、人の画像はおすすめです。特に、顔アップでカメラ目線にすると視聴者への強い印象づけができます。
企業でも公式で投稿する動画の場合は、話し手や解説者など、情報発信者の写真を使用するとクリックされる可能性が高くなるでしょう。視聴者から信頼できる動画であると認識してもらいやすくなります。
2.直感的に何の動画か分かるテキストが入っている
サムネイルは視聴者の五感に直感的に訴えることがカギです。そのため、サムネイル内のテキストは20文字以内が推奨されています。
例えば、ダイエットの動画であれば、「−5kg」「食事」などのキーワードで動画を探している対象者に直感的に見つけてもらえるような言葉を選びます。要は多くの動画からスルーしないで、まずは自分事として捉えて目を留めてもらうことが重要です。
3.見やすいフォントを使う
画像にテキストを入れる際は、フォント選びも大切です。選ぶフォントによって、視認性は大きく異なります。YouTubeのサムネイルに多く使われているフォントの例を挙げると、以下のとおりです。
- ヒラギノ角ゴシック
- キルゴU
- コーポレート・ロゴ
- ラノベPOP 等
フォントを選ぶ際は、動画のテーマや背景画像の印象にあっているかも意識しましょう。例えば、ニュース解説のサムネイル画像にポップなフォントを入れると、世界観がバラバラになってしまいます。サムネイル画像とフォントのイメージを合わせることで、より伝わりやすいサムネイルに仕上がります。
また、スマホでYouTubeを再生する方が多いことも考慮して視認性が高まるよう工夫しましょう。
4.配色を工夫する
配色を工夫することで、見やすいサムネイルに仕上がります。
テキストの色と背景の色が被ってしまうと、テキストが目立ちません。明度の差をつけたり、補色や色相差のある色を利用したりして、テキストが目立つよう工夫しましょう。
しかし、インパクトのあるサムネイルにしようと色を使いすぎてしまうと、ごちゃごちゃしたサムネイルになります。サムネイルに使用するテキストの色は、2〜3色程度に抑えるのがおすすめです。
5.チャンネル全体で統一感を出す
投稿する動画数が増えたら、チャンネル全体でレイアウトや色使い、フォントなど、サムネイルの統一感を出しましょう。「このサムネイルといえばこのチャンネル」という印象を与えられれば、新たに投稿した動画を視聴者に見つけてもらいやすくなります。
右半分に画像、左半分は文字、サムネイルを色付の枠で囲う、同じフォントを使うなど、統一感の出し方はさまざまです。動画の雰囲気やターゲットなどに応じて、サムネイルのスタイルを確立させましょう。
サムネイルに関するガイドライン
インパクトのあるサムネイルを作成しようと、過激な画像やテキストを使用してしまうケースも珍しくありません。YouTube での行動を定めたテーブルマナーのようなコミュニティガイドラインがあります。理解をした上で、作成することをおすすめします。
ガイドライン違反に注意する
サムネイルの内容によっては、ガイドライン違反に該当し、アカウントが違反警告を受ける可能性があります。
以下に該当するようなサムネイルを作成しないよう、細心の注意を払いましょう。
- ヌードや性的に強調した表現
- ヘイトスピーチやハラスメント
- 暴力的または反社会的な表現
- 有害または不適切なコンテンツ 等
違反を繰り返すと、カスタムサムネイルの使用が30日間停止されるほか、アカウントが停止される場合もあります。公序良俗に反するサムネイルにならないよう、注意が必要です。
効果的なYouTubeのサムネイルの作り方

YouTubeに動画を投稿する際に、「どんなサムネイルが目を引くの?」「効果的なサムネールって?」など、サムネイルの作り方に悩んでいませんか?
サムネイルは画像を準備して、テキストを入れるだけで簡単に作成できます。サムネイルに使用する画像のサイズや、入れるべきテキストなど、YouTubeのサムネイルの基本的な作り方を説明します。
画像を準備する
まずは、サムネイルのベースとなる画像を準備します。動画のスクリーンショットでも構いませんが、複数の画像を組み合わせると、よりインパクトのある画像になるでしょう。
画像サイズや解像度などの規定は、以下のとおりです。
- 解像度:1280×720(最小幅は640ピクセル)
- アップロードする画像ファイル形式:JPG、GIF、PNG など
- サイズ:2MB未満
- アスペクト比:16:9が理想
参考:YouTubeヘルプ「YouTube で動画のサムネイルを追加する」
印象的なキーワードやフレーズを入れる
動画に興味を持ってもらえるキーワードや印象的なフレーズ(多くても20文字以内)を考えましょう。大事なポイントは、見ただけで動画の内容が分かるような言葉にすることです。
例)
- 特別感のある言葉
- 行動を促す言葉
- 危機感を煽る言葉
- 実績や効果を示す数字
- トレンド性の高い言葉
上記のような言葉を入れてインパクトあるキャッチーな表現にすると、より自分事と捉えてもらえる可能性が高くなります。
YouTubeのサムネイル作成の作成ツール5選

規格に合った画像とテキストが揃ったところで、次は画像編集用のソフトをご紹介します。ソフトやサービスを使うことで、比較的簡単にこだわりのサムネイルを作成できます。ここでは、YouTubeのサムネイル作成に使えるソフトやサービスを、無料と有料に分けて紹介します。
Canvaは、オンライン上で簡単に画像加工できるサービスです。アプリもあるため、スマホやタブレットからも操作できます。文字入れや画像のサイズ変更など、サムネイル作成に必要な機能はすべて無料で利用できます。テンプレートが豊富なため、初心者でも簡単にサムネイルを作れるのが魅力です。
Canva については「Canvaとは?基本的な情報や特徴などをわかりやすく紹介! 」の記事もあわせてご覧ください。
GIMPは、画像合成・加工やイラスト作成ができるフリーソフトです。レイヤー機能やエフェクト、ブラシなど、有料ソフトに引けを取らない充実した機能を備えています。WindowsとMacのどちらにも対応しているのも嬉しいポイントです。
Photoshopは、画像編集ソフトの代表格ともいえる有名なソフトです。多機能かつ高性能で、切り抜きや合成、色変更などの作業をスピーディに行えます。Adobe Premiere Proを使って動画を編集している場合は、Adobe Creative Cloudに切り替えることで、Photoshopやその他のAdobe製品を利用できます。
Shutterstockは、有料の高品質な素材を販売しているサイトです。画像編集専用のツールではありませんが、購入した画像をブラウザ上で編集できます。動画の一部分ではなく、画像素材をベースにサムネイルを作成したい方におすすめです。
プレゼン用スライド作成に使用されるPowerPointも、サムネイル作成に利用できます。スライドのサイズをサムネイルのサイズに設定し、画像を挿入したり、テキストを入れたりすれば、簡単にサムネイルが完成します。操作に慣れているソフトを使用したい方や、わざわざ画像編集ソフトを購入したくない方におすすめです。
YouTubeサムネイルの設定方法

最後に、パソコンでYouTubeのサムネイルを設定する際の方法を、順番に解説していきます。
- YouTubeにログインしてYouTube Studioにアクセスして「設定」をクリックする
- 「チャンネル」内にある「機能の利用資格」を選択
- 「中級者向け機能」を選択して「電話番号を確認」をクリックする
- SMSもしくは電話の自動音声メッセージのどちらかを選択してコードを取得する
- 6桁の確認コードを入力して「送信」をクリックする
ここからは既にアカウントにログインし、動画をアップロードしていることを前提に進めます。
- YouTube Studioの左側のメニューから [コンテンツ] を選択します。
- 左側のメニューから [コンテンツ] を選択します。
- 編集する動画をクリックします。
- 自動生成されたサムネイルを選択するか、[サムネイルをアップロード] をクリックしてデバイス上の画像から動画のカスタム サムネイルを選択します。
- [保存] をクリックします。
まとめ

サムネイルは、数ある動画の中から『見たいと思う動画』を選ぶきっかけとなる重要な要素であることがおわかりいただけたと思います。動画の再生回数をUPさせるために、動画内容やタイトルだけでなく、ぜひサムネイルを見直してみましょう。
今回は何気なく見ているサムネイルの重要性に加えて、作り方のコツから設定方法までをご紹介しました。
クリックされるサムネイルには、画像やフォント・配色などの見やすさのほか、印象に残るキラーワードを入れることで、見る人に強い訴求ができます。
また注意点として、動画の内容に合わないサムネイルやガイドラインに違反したサムネイルにならないよう、YouTubeのガイドラインを理解して制作を進めましょう。
この記事を読んで、視聴者がクリックしたくなるようなサムネイル制作にぜひ挑戦してみてください。