COLUMNコラム

YouTubeのVSEOとは?すぐできる7つの施策と成功ポイントを解説

公開日: 2023年3月31日    更新日: 2025年5月22日
VSEOとは?企業がやるべき施策と4つの成功ポイントを徹底解説

VSEOとは、動画のSEOのことで動画コンテンツが検索エンジン(GoogleやYouTubeなど)で上位表示を狙う施策です。制作した動画コンテンツをYouTubeなどのプラットフォームにアップロードすると、視聴者の検索ニーズに応えた内容であれば、多くの人の目に触れることができます。
いまや、動画コンテンツを活用している企業にとっても必須の知識です。

本記事ではYouTubeのVSEOとは何か、メリットと具体的にやるべき7つの施策、成功のための7つのポイントなどを詳細に解説します。動画の検索順位を上げたいとお悩みの担当者は必見です。

VSEOとは?

動画のSEOであるVSEOとは

VSEOとは「Video Search Engine Optimization」の略で、動画コンテンツのSEOのことです。Webサイトを上位表示させるSEOの動画版、と捉えるとわかりやすいでしょう。

具体的には、Google検索で動画を上位表示させたり、YouTubeでの検索結果で動画を上位表示させたりするための施策を指します。VSEOに取り組むことで、自社が提供する動画コンテンツを上位表示させて、多くの視聴者の獲得を目指します。

YouTubeVSEOが注目されている理由

VSEOが注目されている理由

取り組んでいる競合がまだ少ない

動画コンテンツを作って公開してみたものの、その後の分析を行い、さらに施策に活かすといったPDCAがとても重要です。個人でVSEOに取り組んでいる動画投稿者は多いですが、企業として取り組みを進めている事例はまだそんなに多くありません。

早くからVSEOへの理解を深めて対策を行うことで、優位に立てる可能性が高いのです。動画コンテンツを活用していきたいと考えているならば、VSEOの取り組みをできれば専門家と積極的に進めましょう。

ご相談はこちらまで

動画コンテンツの重要性が増している

今や多くの人にとって動画コンテンツは身近なものとなっています。さらに、動画が持つ優れた伝達能力にも注目が集まっているのもポイントです。動画コンテンツは、視覚と聴覚の双方に働きかけて情報を伝達できます。文章や画像と比較して、短時間でより多くの情報を届けられるメリットがあります。

このように、動画のメリットが注目され、視聴環境の整備も進んでいることから、動画コンテンツは、今後もますます重要性が増していくことが期待できます。

アクセス数が増加しやすくなる

世界中で多くの利用者がいるYouTubeをはじめとする配信媒体に動画コンテンツを公開する前に、VSEOによる対策を講じることで、検索エンジンからの評価が高まり、アクセス数が増加しやすくなります。20~30代を中心に年々動画配信サービスやSNSの利用者が増えており、動画は多くの企業にとっても無視できないコンテンツになりました。

特に影響力のあるインフルエンサーや有名人を起用することで注目を集めやすくなります。注目される動画コンテンツをSNSと連携することで拡散しやすくなり、動画再生数も伸びていくでしょう。VSEOを効果的に実施すれば、動画コンテンツへのアクセス数がさらに増加する可能性があります。

これらが、動画コンテンツをより多くの視聴者に見てもらうためのVSEOが重要視されている理由です。今のうちに、VSEOについての知見を深めておくのが望ましいでしょう。

YouTubeのVSEOのメリット

メリット1.コストパフォーマンスが高い

動画コンテンツは、制作して一度アップロードすれば削除されない限り動画を視聴してもらえるため、そもそもコストパフォーマンスが高いといえます。仮にYouTubeで収益化できれば、投稿した動画は24時間収益源として自動で働いてくれます。

さらに、VSEOは低コストで取り組みやすい施策です。少ない費用負担で動画コンテンツを上位表示させられれば、多くのユーザーを獲得しながらさらなる利益につながります。つまり、コストパフォーマンスが高い施策なのです。

メリット2.集客・認知度アップが期待できる

VSEOを進めた結果、動画コンテンツを上位表示させられれば、多くの方に動画コンテンツを見てもらえる可能性が高くなります。そのため、VSEOを実施すると集客と認知度の向上が期待できます。

また多くの視聴者に見てもらい、興味を持ってもらうことで、SNSでシェアされる可能性も高くなります。視聴者の自発的な拡散によってより多くの集客と認知度向上が見込めるでしょう。

メリット3.CV率がアップする

動画コンテンツは、ウェブマーケティングの観点からとても重要なツールと言えます。企業や商品、サービスの認知度を上げ、売上アップにつなげることも可能です。しかし、動画コンテンツを配信しても、視聴数が増えなければ効果はありません。

VSEOにより適切なキーワードを入れることで表示順位が上がり、興味のあるユーザーの目に留まりやすくなります。その結果、ターゲットとなるユーザーの視聴が増え、CV率も上がる可能性が高まります。

企業のウェブサイトやブログなどのテキスト記事よりもYouTube動画の方がCV率はアップしやすいという事例も多く、動画コンテンツは商品の購入やサービスの利用につながるといえるでしょう。

メリット4.おすすめ欄からのアクセスが期待できる

VSEOの効果は、検索順位を上げるだけではありません。YouTubeにはブラウジング機能というものがあり、ユーザーが過去に検索したキーワードや視聴した動画を元に、ユーザーへのおすすめ動画が表示されます。

しかし、一部のユーザーに受け入れられるような動画コンテンツを作ったところで、おすすめ動画に選ばれるどころか、視聴数が増えるかどうかもわかりません。そこで考えなければならないのがVSEOです。

VSEOを適切に行うことで、ブラウジング機能に選ばれる可能性が高くなります。そして、再生数の多い動画のおすすめ動画に載れば、そこからのアクセスが期待できるのです。

今すぐやるべき7つのVSEO対策

1.キーワードを選定する

まずは、キーワードを選定しましょう。コンテンツに関連する検索キーワードを洗い出した後、ツールを利用して検索ボリューム数を調査します。検索ボリューム数が多いことは、それだけ多くの視聴者が検索しており、需要があるといえます。

キーワードを選定したならば、そのキーワードを含めてタイトルを設定します。メインキーワード、サジェストキーワード、インパクトキーワードの3つを意識して設定しましょう。

2.キーワードをタイトルや説明文にも入れる

流入を狙いたいキーワードはタイトル・説明文へ必ず入れます。

動画に関する説明文は、検索エンジンが動画コンテンツの内容を理解するために重要です。説明文にもキーワードを挿入しましょう。ただし、キーワードを闇雲に入れればよいというわけではありません。

視聴者に動画の内容が伝わるような、わかりやすい説明文を作る必要があります。YouTubeの概要欄には5,000文字まで入力できますが、キーワードをなるべく多く挿入しつつ、情報を簡潔にまとめた読みやすい説明文にしましょう。

3.見たくなる動画タイトルにする

動画タイトルは、ユーザーから選ばれるための大事な要素になります。
タイトルの文字数目安は28〜40字程度です。タイトルが長すぎると検索結果画面では途中で切れてしまうため、最初の20文字に重要な情報を入れるようにします。タイトルの前半にキーワードを入れることと、「動画を見たい」と思わせるような言葉選びを意識しましょう。

また、【】や数字などを使うとインパクトがあり、効果的です。もし迷った場合には、人気動画のタイトルを参考にするのもおすすめです。

4.目を惹くサムネイルやアイコンを設定する

動画コンテンツをより多くの視聴者に見てもらうためには、目を惹くサムネイルやアイコンで注目を集めることが大切です。

多くの視聴者は、サムネイルを見て動画を視聴するか否かを決定しています。そのため、サムネイルは数あるVSEO施策の中でも特に重要な要素です。

サムネイルは、思わずクリックしてしまうレイアウトで作成しましょう。サムネイルにキーワードを盛り込んだり、先の展開が気になるような画像を使用したりするのが有効です。

しかし、過激すぎると逆に視聴されない可能性があります。視聴回数が高い動画を参考にして、適切なサムネイル設定を心がけてください。

あわせて読みたい!
再生回数をのばすYouTubeサムネイルの作り方とコツを解説

5.カテゴライズタグを設定して検索ヒット率を高める

カテゴライズタグとは、動画コンテンツを分類するために用いられるタグを指します。自分のニーズや趣向にあった動画を探すために、タグを使って動画を検索する視聴者も多くいます。新たな視聴者を獲得するために、適切なカテゴライズタグを設定しましょう。

過度にタグを設定するとスパムとみなされてしまうため、むやみに数多く設定しないように注意してください。関連性のあるものを5〜9個ほど設定するのがおすすめです。

6.目次となるタイムスタンプを設定する

タイムスタンプは動画を指定した箇所から再生する機能で、目次のような役割を果たします。タイムスタンプをクリックすると、その箇所にすぐにジャンプできる仕組みです。

タイムスタンプを設定することで、視聴者は動画の中で気になる箇所に移動できるため、ユーザビリティの向上に役立ちます。また、タイムスタンプ機能を活用することで、特に見て欲しい部分をピンポイントでアピールすることも可能です。

7.字幕・翻訳を挿入する

字幕や翻訳は、文字情報として検索エンジンに認識されるため、VSEOでは重要です。また、字幕をつけることは動画内容の理解を深めることにもつながります。
音を出せない環境でも視聴できることで、エンゲージメントが高まるといわれています。

字幕は、自動生成ツールでも簡単に設定できます。字幕だけではなく翻訳も挿入することで、今までアプローチできなかった海外のユーザーを獲得でき、競合と差別化できる可能性が高まります。

YouTubeのVSEOで成功するための7つのポイント

1.YouTubeのアルゴリズムを理解する

VSEOは、動画を投稿するサイトのアルゴリズムに基づいて行なわれます。そのため、VSEOにおいては、YouTubeのアルゴリズムを理解することが重要です。

YouTubeでは「ユーザーの興味関心」と「動画のパフォーマンス」に基づいて動画の表示順位が決定されています。

「ユーザーの興味関心」と「動画のパフォーマンス」について、以下の項目はYouTubeが公式に発表しているわけではないものの重要とされています。

<ユーザーの興味関心>

  • ユーザーが検索したキーワードに対して内容が適切に合っている
  • ユーザーがこれまで視聴した動画やチャンネルに似通っている

<動画のパフォーマンス>

  • 動画の総再生時間
  • エンゲージメント数
  • クリック率

2.ニーズの高いキーワードを選定する

タイトルや説明文などに入れ込むキーワードは、ニーズが高いものを選定することがとても重要です。「課題としていることは何か?」「どんなキーワードで検索するか?」といったターゲットの検索意図を読み取ります。

検索されるキーワード選定には、サジェスト調査や競合分析、検索ボリュームの調査をしましょう。キーワードは無料で調査できるツールもありますが、より効果を上げるためには有料版のツールを利用したほうがいいでしょう。

3.動画内でアクションを促す

動画の最後には、アクションを促す仕掛けを設置しましょう。どれほど多くのユーザーがに視聴してもらっても、その後のコンバージョンにつながらなければあまり意味がありません。

自社サイトのリンクを設置したり、ECサイトに誘導したり、他に見てほしい動画を関連動画として設定したりと、ユーザーに期待する次のアクションへの動線を考えます。

4.効果検証と改善を欠かさない

VSEOでは対策を行って終わりではなく、効果検証と改善も重要です。YouTubeのアナリティクスでは、以下の指標を確認できます。

  • 概要
  • リーチ
  • エンゲージメント
  • 視聴者

特に重視すべき指標は視聴者維持率や視聴者の属性、トラフィックソースの種類、インプレッション数とクリック率です。

YouTubeアナリティクスのレポートは、GoogleスプレッドシートやCSVファイルにエクスポートできます。定期的に見直して改善につなげましょう。

また、高評価・チャンネル登録者数やコメント、シェア数など、視聴者のアクションをこまめに確認することも重要です。分析と改善を繰り返し、総再生時間と視聴者維持率を向上させることは、VSEOの成功ポイントといえるでしょう。

5.再生リストを作成する

再生リストとは、公開している動画をカテゴリー別に分けてグループ化することです。再生リストの作成は、コンテンツの配信者と視聴者双方にメリットがあります。

特にキーワード設定は重要です。タイトルにキーワードを入れることでYouTube側から検索されやすくなるため、積極的に活用しましょう。適切なキーワードを設定できれば、検索結果のヒット率向上を狙えます。

動画のカテゴリーを設定すれば、視聴者は検索に時間をかけずにすむでしょう。視聴者にとって意図した動画を再生できれば、配信者にとっては再生回数と総再生時間の引き上げにつながります。

同じYouTubeチャンネルの動画にも、視聴者を再生リストへ導ける可能性があり、動画の概要欄に関連動画のURLを貼る方法や、動画内で別の動画へ誘導する告知などが効果的です。

再生リストを作成することで、視聴者にとって快適な視聴環境を提供できます。VSEOを適切に行えば、検索ヒット数、視聴者数の増加を目指すことができ、チャンネルの成長にもつながるでしょう。

6.投稿する時間や曜日を固定する

VSEOにおいて、動画を投稿する曜日や時間にも工夫が必要です。時間や曜日を固定して投稿を継続することで、視聴者が楽しみにするようになります。固定のファンがつくことで、再生回数の増加も期待できるでしょう。

ただし、初動の視聴率の伸びが期待できる時間や曜日は動画のカテゴリーによって異なります。ターゲットとなる視聴者の属性とそのライフスタイルに合わせて見極めなければなりません。

例えば、子ども向けのアニメーションの場合、平日の日中に公開しても視聴者は少ないと予想できるでしょう。主婦層向けのコンテンツであれば、平日の日中が好ましいかもしれません。

まずは、動画の内容とターゲットとなる視聴者の属性を照らし合わせて時間や曜日を適切に見極めましょう。

7.ブラウジング機能の対策をする

YouTubeのブラウジング機能とは、ユーザーの視聴履歴や検索ワードの傾向からおすすめ動画をトップページに表示する機能です。クリック率や視聴時間、コメントや高評価数によるエンゲージメントに影響するため、ブラウジング機能をうまく活用する対策を考えましょう。

特に意識したいのが、クリック率、視聴者維持率、エンゲージメント率です。この3つの指標の数値が良ければ、おすすめ動画として評価される可能性が高まります。おすすめ動画に表示されることで、さらなる再生回数アップにつながるでしょう。

VSEO以外でも大きな成果を生むポイント

YouTube上に動画を公開しただけでは、なかなか視聴数は増えません。より多くの人に動画を届けるには、YouTubeチャンネル以外にも、さまざまなチャネルを活用することが重要です。

WEBサイトやSNSなど複数チャネルを活用

視聴者のコメントへの返信や、コミュニティ機能を活用した情報発信を続けることで、視聴者とのエンゲージメントを深められます。こうした継続的な運用が、VSEOの成果をさらに大きくしていきます。そのほか、自社コーポレートサイトや、メルマガやSNSなど複数のチャネルから動画へ誘導する環境を整えることで、さらなる視聴拡大が期待できます。

YouTube広告も併用する

VSEOは効果が出るまでに時間がかかるため、短期間で確実に成果を出したい場合は、YouTube広告の活用がおすすめです。YouTube広告は、Googleの豊富なデータを活用し、ユーザー属性や興味・関心で細かくターゲティングできます。ターゲットとする視聴者層に効率よく動画を届けることが可能です。

多角的なチャネル活用と動画内容の最適化、そしてYouTube広告の併用がもう一つのポイントになります。これらを組み合わせて取り組むことで、動画マーケティングの効果を最大化することができるでしょう。

参考URL:縦型動画広告とは?メリットや活用事例、成果を上げるポイントなどを解説!

まとめ

企業のご担当者の中には「動画コンテンツを上位表示させるためにはどうしたらいい?」とお悩みの方も多いかと思います。そこで、VSEOの注目されている理由やメリット、やるべき施策、成功のためのポイントについて解説しました。動画コンテンツの重要性が注目されている現在、VSEOに早くから取り組むことが求められています。

YouTubeのVSEOでは適切なキーワードを設定し、キーワードに基づいて対策を行うほか、クリックしたくなるタイトルやサムネイルの設定、データ分析、効果検証と改善が重要です。今回ご紹介したやり方やポイントを参考に、VSEOを進めてみてはいかがでしょうか。

また、効果的な動画コンテンツを制作したい場合は、プロに依頼するのがおすすめです。当社では、会社紹介や製品プロモーションなど、さまざまなニーズに対応した動画制作サービスを展開しています。

ご要望を丁寧にヒアリングし、コンテンツ提案に動画撮影、編集と一括で対応可能です。動画コンテンツの活用を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

CONTACTお問い合わせ

   

まずはお気軽にご相談ください。

お役立ち資料DLはこちら
ご相談はこちら
メーカ企業様のCG✕映像制作事例多数ご紹介!
メーカ企業様のCG✕映像制作事例多数ご紹介!
お電話でお問い合わせ
メールでお問い合わせ